人身傷害補償保険

過失に関係なく契約者の損害をカバー

人身傷害補償保険は、過失割合に関係なく、ドライバー本人や家族のケガや死亡を補償します。補償額は加入時に設定した金額までとなります。搭乗者傷害補償保険に比べると補償の範囲が大きく、また商品によっては補償の範囲も広くなっています。

例えば、自分の過失が大きく、自分のケガや死亡の時の保険金から過失分が差し引かれた場合でも、この人身傷害補償保険があれば、設定した保険金額の範囲以内で損害額を補てんできます。

補償の範囲

補償対象者や条件は、以下のように、商品によって異なりますので加入時によく確認しましょう。

●対象者

（例1）記名被保険者のみのタイプ

（例2）被保険者やその家族も含まれるタイプ　など

●対象となる条件

（例1）対象者が、車に搭乗中のみ適応するタイプ

（例2）対象者が、車に搭乗中以外の事故でも適応するタイプ　など

「完全補償タイプ」と呼ばれる自動車保険では、被保険者やその家族も該当となり、さらに車に搭乗していない時の事故なども対象となりますが、完全補償タイプではない場合は、家族が対象とならなかったり、また対象となっても搭乗中以外は該当しない、といったように、商品によって条件に違いがあります。家族がいる人などは特に、保険選びの際に上記の点を検討材料にしましょう。

人身傷害補償保険が適用にならない場合

以下のような場合、人身傷害補償保険の保険金は支払われません。

· 戦争、変乱、暴動、天災および原子力により生じた損害

· 被保険者の故意または極めて重大な過失による事故

※、無免許、酒酔い、麻薬等の運転および闘争、自殺、犯罪行為により、被保険者に生じた損害

※	極めて重大な過失とは、直接事故の原因となりうる過失で、通常の不注意等では説明のつかない行為

· 被保険者の損害が、被保険自動車の対人賠償保険によって補てんされる場合

· 自動車修理業、駐車場業、給油業、洗車業、自動車販売業、陸送業等自動車を取り扱う事業の者が、被保険自動車を業務として受託している間の事故

※保険会社によって内容が違いますので、詳しくは各商品のパンフレットなどを参考にしてください。

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